特集 「老人保健施設」試行実績をこう見る
「老人保健施設」の試行的実施と今後の課題
小野 昭雄
1
Akio ONO
1
1前・厚生省保健医療局老人保健課
pp.848-852
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209384
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1.制度化された「中間施設」
本格的な高齢化社会の到来をひかえ,老人に対する総合的・体系的な施策の確立が要請されている.とりわけ,寝たきりや痴呆等の状態にある要介護老人の数は,高齢化の進展に伴って急速に増加し,昭和75年には約100万人に達すると見込まれており,その対策は緊急かつ重要なものとなっている.
このような状況の中で,昭和60年1月,社会保障制度審議会は,総理大臣あてに中間施設の制度化等を盛り込んだ「老人福祉の在り方」について建議を行った.
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