衛生公衆衛生学史こぼれ話
3.名画の復原
北 博正
1,2
1東京都公害研究所
2東京医科歯科大学
pp.269
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207035
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欧米の美術館に行くと,何百年も前に描かれた油絵が,いま描きあがったばかりで,油が乾いてないと思われるほど,いきいきとしているのに驚かれた向きも多いことと思うが,これが別天師が開発した方法によるものであることを知れば,驚きはますます増すばかりである.
油絵が古くなると,白っぽくボケて来て,精彩を欠く現象は美術館や個人の収蔵家の悩みのたねで,ウルトラマリン病などと呼ばれ,おそれられていた.
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