衛生公衆衛生学史こぼれ話
1.別天幸兵衛と別天師
北 博正
1,2
1東京都公害研究所
2東京医科歯科大学
pp.211
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207022
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このたび私は本誌に標題のような穴埋め記事を書くことになった,本誌も段々と充実し,立派な論文が続続と掲載されるようになったのは,御同慶の至りであるが,あまり堅いものが連続すると頭が痛くなる.そこで息ぬきに,衛生公衆衛生学の歴史の中から,こぼれ話を選んで読んでいただこうというわけである.
穴埋め記事であるからには,長短いろいろあり,前後のつながりもうまく行かないと思われるが,その都度,読みきりとするつもりである.大学を出て衛生学を学び,いつの間にか50年を経過した.われわれの大先輩,戸田正三博士(京大衛生学教室主任)は「衛生学習五十年」なる立派な回顧録を残しておられるが,私にはそんなものを書く資格もないが,「生き永らえて恥多し」とまでは行かないまでも,いろいろな経験をしており,その中で面白そうなものを選んで,穴埋め記事を書くことにした.
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