特集 保健所活動に期待する—高齢化社会への挑戦
現場からの報告
1 稚内保健所の活動
井上 一男
1,2
Kazuo INOUE
1,2
1現:北海道帯広保健所
2前:北海道稚内保健所
pp.632-636
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206762
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
北海道ほど一般的なイメージと実態とが異なるところは全国でも他に例をみないであろう.即ち,本州に次ぐ大きな島でありながら「北」という言葉のもつイメージで一律に受け止められやすいが,実態は「北」というイメージに符合する地域もあれば,「南」に近い地域もあり,東京並みの人口過密地域もあれば,オーストラリア並みの過疎地域もあるという次第で,北海道は地域をいくつかに類型化して考える必要があり,それが根強く浮き沈みを繰り返す「北海道分県論」の背景になっている.
従って,当所管内は「北」というイメージに符合する代表的な地域ではあるが,それはあくまでも北海道の地域の1つの類型を代表するものであることをはじめにお断りしておきたい.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.