日本列島
沖縄県民の死亡原因について
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.51
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205760
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沖縄県では昭和53年9月15日,敬老の日に100歳を迎えた人は30人で,人口10万対で全国都道府県中最も多く,連続3年間,日本一となった。しかし,保健医療面では医師や医療施設数が人口比で全国平均の約2分の1,県民1人当たり年間受療回数が4回と少なくなっている.また,離島,へき地が多く,経済的にも恵まれておらず,出生率および低体重児出生率も全国一高いし,乳児死亡率も高い.ところが死亡率をみると,全国平均を下回っている.
本県の死因別死亡者数は昭和52年(括弧内は昭和50年分)には総死亡5,276(5,667)となっており,第1位がん959(833,2位),次いで脳卒中913(1,019,1位),心臓病657(610,4位),老衰505(654,3位),肺炎および気管支炎296(387,同位),不慮の事故246(330,同位)の順になっている.
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