調査報告
保健所における断酒学級—10ヵ年の総括から
増田 陸郎
1,2
Rokuro MASUDA
1,2
1昭和女子大学生活科学科
2前目黒保健所
pp.782-787
発行日 1982年11月15日
Published Date 1982/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206614
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東京都目黒区目黒保健所では昭和46年4月からアルコール依存者を対象に,当時としては公的に珍しい断酒学級を開設して以来,昭和56年3月で満10年を経た訳である.これは年5コース,1コース4日として,50コース,延べ200日の開催をみたことになる.10年ひと昔というが,当時暗中模索,試行錯誤を繰り返しつつ歩んで来た道程をふり返るとき,今日,国はもちろん地方自治体に至るまでアルコール中毒対策に取り組もうとする姿勢をみると,感無量の思いがある.
当時の経緯については,私が本誌に2回にわたり発表1,2)したので,重複しない範囲で,ここには10ヵ年のデータを中心に総括してみる.
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