特集 難病対策と福祉
難病患者の福祉対策のあり方
山手 茂
1
Shigeru YAMATE
1
1茨城大学人文学部
pp.320-324
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206521
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現行の難病対策の基本方針を示している「難病対策要綱」(昭和47年)においては,難病対策の「柱」として,(1)調査研究の推進,(2)医療施設の整備と要員の確保,(3)医療費の自己負担の解消,があげられ,「このほか福祉サービスの面に配慮していくこととする」とされている.
この方針にそって10年間進められてきた難病対策によって,(1)難病の治療技術は着々と進歩し,(2)専門医療施設がかなり整備され専門医も増加し,(3)医療費公費負担の対象患者は増加してきた.しかし,難病患者に対する福祉サービスは,まだ極めて不十分である.
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