特集 公衆衛生の分野における国際化
《機関・団体》
WHOの活動と日本人の役割
篠崎 英夫
1,2
Hideo SHINOZAKI
1,2
1WHO (西太平洋地域事務局)精神衛生課
2厚生省医務局国立病院課
pp.51-53
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206232
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はじめに
筆者が厚生省からWHOに出向してから,約2年がたった.WHOを外からながめていたときは,何か非常に巨大な組織に思え,何を指向して活動しているのか,はっきりしなかった.しかし,今回,WHO職員として採用され,しかも課長職に就任できたこともあって,第一線のWHO職員が今後に向かって何をしようとしているのか,少しずつわかってきたように思う.
WHOの活動には,世界中の学者,政治家,官僚の,その時期の一つのコンセンサスが反映していると言える.時には政治的外圧により,また時には内部人事にからんで,指向が変わることもあるが,中期,長期にわたって見ると,確かに一つの流れのあることがわかる.
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