日本列島
薬物乱用の状況—沖縄
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.314
発行日 1980年5月15日
Published Date 1980/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206081
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県における薬物乱用の状況をみると,まず麻薬取締法違反については昭和48年の259件・270名をピークに逐年減少し,53年には9件・7名が検挙されたにすぎない.54年は6月末現在で6件・5名となっている.
このような状況下で医療機関からの医療麻薬中毒の通報が6件(35年)あり,捜査機関や矯正施設などからの通報はない.覚せい剤事犯についてみると,47年にはゼロであったのがやや増加をみせ,52年には40件・25名の検挙をみているものの,53年には15件・13名と減少した.しかし,従来は接客飲食業関係者が主体となっていたものが,53年には未成年女子による事犯の発生をみていることと,全員が日本人であることから,覚せい剤禍が心配されていたが,54年は6月末現在で2件・1名となって少ない傾向のようである.
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