特集 感染病の国際的動向とその対策
性病の最近の動向
芦沢 正見
1
1国立公衆衛生院疫学部
pp.877-880
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205985
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■性病の概念
国により,まん延防止のため,主な性病の届出・予防・治療に関する事項を法令で定あているが,その対象となっている梅毒,淋病,軟性下疳,そけいリンパ肉芽腫症の4病,または性病性肉芽腫を加えた5病をいう法令上定められた性病の概念と,感染期にある患者の性器との接触という共通の経路によって,ヒトからヒトに直接感染を起こす疾患群の総称という概念と,性病には二通りの概念がある.
前者の概念については,わが国では1945年12月の「花柳病予防法特例」以来4病を称している(ただし,復帰前の沖縄では5病を法定の性病としていた).
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