特集 喫煙問題
喫煙流行制圧の公衆衛生的意義
平山 雄
1
1国立がんセンター研究所疫学部
pp.756-760
発行日 1979年11月15日
Published Date 1979/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205957
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■はじめに
1979年6月,スウェーデンのストックホルムで開催された「第4回喫煙と健康世界会議」の席上,WHOのマーラー事務総長は歴史的な発言をしている.同年発表された「喫煙流行制圧」(Controlling the Smoking Epidemic)と題するWHO専門委員会報告書を片手に,「現在,世界における最大の"流行病"として喫煙をとらえ,WHOが痘瘡,結核,マラリアなど世界を覆う流行病と闘ってきたように,今世紀末までの最大の課題として,喫煙の流行制圧に全力を集中すべきである」と強調したのである.
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