目で見る衛生統計 国際比較
3.死因統計(その1)—循環器疾患
大森 文太郎
1
,
小田 清一
1
,
藤崎 清道
1
1厚生省統計情報部衛生統計課
pp.212-213
発行日 1979年3月15日
Published Date 1979/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205807
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前回までの本欄において,先進諸国の主要死因として循環器疾患,悪性新生物等の,いわゆる成人病が大きな位置を占めていることを指摘した.今回は,主要死因としての循環器疾患について見てみよう.
循環器疾患と一口に言っても,日本では脳血管疾患が死因として重大であり,西欧諸国では虚血性心疾患が,というように,国によりその主要死因となる個々の疾患のパターンは異なる.このパターンの相違に食生活が関与していることは,広く指摘されているところで,西欧の学者の中には日本的食生活パターンに注目する者も多く,このような観点から虚血性心疾患による死亡を減少させる研究がすすめられている.
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