目で見る衛生統計 国際比較
4.死因統計(その2)—悪性新生物(がん)
大森 文太郎
1
,
小田 清一
1
,
藤崎 清道
1
1厚生省統計情報部衛生統計課
pp.280-281
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205824
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悪性新生物は現在,先進諸国において死亡原因の1位か2位を占めており,国民衛生上重大な問題となっている.その発生機序はいまだ解明されておらず,多方面からの研究が続けられているが,近年特に発がん物質に関する研究が国際的規模で精力的に行なわれていることが注目されよう.
●図1で全がんの死亡率の年次推移を見ると,男が女に比して死亡率の増加が大きいことがわかる.また日本は,5ヵ国中最低のがん死亡率を示し,その増加の速度に関しては他の4ヵ国とほぼ等しくなっている.
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