特集 小さなコミュニティにおける公衆衛生活動—方法論を中心として
過疎地帯における脳卒中予防効果の判定とその障害
関 龍太郎
1
1島根県松江保健所保健予防課
pp.116-122
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205779
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■はじめに
わが国における脳卒中予防対策は,ますます重要性を増している.それは,脳卒中が昭和26年来,死因順位の第1位であること,高血圧対策を推し進めることにより減少すること,65歳以上の6%前後いるという「寝たきり老人」の主要原因疾患であること,などによると考えられる.
一方,予防医学の第一線の機関である「保健所」においても,近年,しだいに伝染病,結核が克服されていくなかで,脳卒中は公害病,職業病,精神障害,癌などとともに,行政的施策を講ずるべき重要な疾患となっている.
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