調査報告
西独ミュンヘン市の小学生と日本の小学生の栄養状態および耐寒性について
鈴木 雅子
1
,
奥山 清美
1
1福山市立女子短大
pp.519-522
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205660
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西独ミュンヘン市における小学生とわが国における小学生を対象とし,栄養状態および耐寒性について調査し,両者の違いを比較,検討し,次の結果を得た.
1)栄養摂取量については,ドイツの生徒において男女とも,熱量,蛋白質,脂質の摂取量は日本人生徒のそれよりも多かった.
2)体格においてドイツ人生徒は,日本人生徒の平均はもちろん,1968年の米国に身長,体重の基準値を上まわる数値を示した.
3)寒冷血管反応における耐寒性は,ドイツ人生徒,日本人生徒の間における差は認められなかった.
4)血液比重,血清蛋白濃度は,ドイツ人生徒,日本人生徒の間に差はなく,いずれも正常範囲内にあった.
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