特集 医療チームとしての栄養部門
西独の病院給食施設を視察して
宮川 宗明
1
1(株)サニテック
pp.917-921
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206700
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アメリカにおけるフードサービス業界が,食事提供の原点であるホスピタリティを重視しながら,運営の合理化のために高度なマネジメント手法を開発して,今日の科学的な運営技術を確立したことは周知の通りである.その意味から,私は日本の著しい後進性に着目し,毎年のようにアメリカの施設の視察,あるいは米国コンサルタントとの交流を通じて国内の改善に意欲を燃やしてきた.
しかしながら最近は,西独を中心とする西欧における著しい機器の開発と徹底した機械的システム化の展開に関心をもち,マネジメント教育が未熟な日本においては,より有力な参考指標となりうるのではという期待を持ち始めていた.たまたま在独留学中の娘夫妻の要請と本誌の寄稿依頼を機会に,去る7月下旬から8月上旬の夏季休暇を利用して渡独,7か所の病院を初め,大学および会社の集団給食施設のほか,有力な厨房機器メーカーの工場など,実りある巡回の旅を楽しむことができた.
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