調査報告
脳卒中の登録に関する研究
辻 千代
1
,
長井 洋子
1
,
松本 トシ子
1
,
水島 サダ子
1
,
安田 たか
1
,
緑 礼子
1
,
金木 丈干
1
,
鏡森 定信
2
1富山県小矢部保健所
2金沢大学公衆衛生学教室
pp.461-465
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205642
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I.緒 言
富山県小矢部保健所では昭和41年から脳卒中の登録システムを採用し,管内の医師の届出保健婦の訪問活動の発見,一般住民やリハビリテーション友の会(昭和47年)などの連絡により,保健所が把握した脳卒中後遺症者を系統的に登録していく試みを開始した.昭和43年から脳卒中後遺症機能回復センターを開設し,地域の居宅の脳卒中患者を対象にリハビリテーションを実施している.
脳卒中後遺症のような,長期にわたり継続する健康障害では,社会経済的な要因も関与して治療が中断されることがしばしばあり1〜3),その結果後遺症が悪化進展し,高齢者においてはいわゆる「ねたきり老人」を生み出す大きな原因ともなっている4).
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