調査報告
人間ドックによる健康管理の問題点—ドック受診後死亡した例の検討
鈴木 九五
1
,
井上 幹夫
1
1福岡大学病院健康管理部
pp.466-470
発行日 1978年7月15日
Published Date 1978/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205644
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はじめに
成人病は無自覚のうちに発生し,進展することが多いので,その予防あるいは早期発見のためには健康診断が必要である.人間ドックでは,この目的のために各種の検査を行っているが,人間ドック受診にもかかわらず,壮年で死亡した例もみられる.これには現在の医学水準では不可抗力と考えられる面もあるが,他方,人間ドックのあり方自体に反省を要する面もあるであろう.
この報告は,某会社の人間ドック受診者で在職中に死亡した例の検討から,これまでの健康管理について1つの評価を試みたものである.
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