調査報告
入院を希望する老人患者と訪問看護の必要性—(その1)入院希望患者調査
賀集 竹子
1
,
鎌田 ケイ子
1
,
奥山 則子
1
,
小林 万里
2
1東京都老人総合研究所看護学研究室
2東京都養育院付属病院看護教育科
pp.863-868
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205533
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はじめに
老人の疾病構造の特徴に加えて,老人人口の増加や老人医療費無料化の影響を受け,老人医療需要は,増加の一途をたどっている.年々増加する入院需要に供給が対応できないため,入院待機を余儀なくされている者も多い.また,老人患者の場合,入院は長期に及び,病床の占有率を高める結果,病院の機能に重大な影響を与えている事実も指摘されている1)2).
老人医療の需要の増加に伴って生じた諸問題を解決するために,いろいろな対策が模索されている.老人医療費無料化制度も議論されており,老人専門病院や老人病棟の整備も検討され,医療供給体制のあり方が問われるに至っている.
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