調査報告
入院を希望する老人患者と訪問看護の必要性(その2)—入院待機患者調査
鎌田 ケイ子
1
,
賀集 竹子
1
,
奥山 則子
1
,
小林 万里
2
1東京都老人総合研究所看護学研究室
2東京都養育院付属病院看護教育科
pp.48-54
発行日 1978年1月15日
Published Date 1978/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205547
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はじめに
老人専門病院である東京都養育院付属病院は増大する老人患者の医療需要に応えて,施設内病院から地域に開かれた病院として昭和47年6月に開設されたが,入院需要に対応しきれず,多くの待機患者を抱えている現状にある.昭和50年6月現在で入院待機患者は384人を数え,開設以来累積する傾向にある.これらの入院待機患者の状況を把握し,問題解決の方向を検討した.
本院に入院するには,緊急時以外は外来を受診し,各科の入院予約簿に登録される必要がある.診療した医師が入院をすすめる場合や,医師の紹介により入院を希望する場合,また本人や家族が強く入院を希望する場合などがある.いずれの場合も,診察に当たった医師が入院の必要性を認めた場合に入院を予約する.
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