調査報告
茨城県牛久・竜ヶ崎地域における地盤凝固剤による健康障害—(前編)被害発生の経過と健康調査結果
南雲 清
1,2
1牛久・竜ケ崎下水道公害対策協議会
2代々木病院
pp.869-873
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205534
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I.緒言
地盤凝固剤は下水道工事に広く使用され,公衆災害が多発しているため,建設省ではすでに1970年4月13日(建設省都下発第10号)に防止徹底の通達を出している.しかるに1974年4月,福岡県新宮町の下水道工事において,アクリル・アミド中毒事件が発生し1)2)3),建設省は再度「下水道工事における公衆災害の防止について」(1974年4月22日)の通達5)を発した.これらのいきさつがあったにもかかわらず,1974年の初め頃から茨城県下において同様の下水道工事による被害が発生したので,その概要と健康調査結果について報告する.
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