特集 成人病との取組
脳卒中後遺症に対するリハビリテーション活動
丁野 八重子
1
1高知県土佐山田保健所
pp.474-478
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205319
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日本は"老人国"の入ロにさしかかっている。65歳以上の老人はいま,ざっと760万人で,全人ロの7%余リ。これが20年後には倍増して12%に高まり,すでに老人国になっている西欧に肩を並べる。1人の老人を10人の働き手で背負っているのが,5人かそれ以下の小人数で負担する状況となる………朝日新聞社で出した"高齢社会がやってくる"では,このように高らかに進軍ラッパを吹き鳴らしました。全国の保健婦さん,あなたの受持地区ではどうでしょうか。
これからの保健問題のなかで,成人問題の占める比重は飛躍的に大きくなっていくことが予測されます。片や人ロ問題,ことに労働人ロとのからみで,政策的にも取り上げられざるをえなくなるでしょう。他方,"ムダメシグイ",生産するよりは消費する側に回る老人の問題として,医療費・福祉費の必然的な増加をもたらしますから,国および自治体としては頭が痛いでしょうね。さて,保健婦はこの流れのなかで,どうしますか。40歳のあなた,これはあなたの問題でもあるのです。とにかく,活動の現状からみていくことにしましょう。
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