特集 公衆衛生戦後30年
―座談会―戦後公衆衛生30年の経験
館 正知
1
,
福島 一郎
2
,
橋本 道夫
3
,
山下 章
4
1岐阜大学公衆衛生学
2順天堂大学公衆衛生学
3環境庁大気保全局
4東京医科大学衛生公衆衛生学
pp.504-512
発行日 1977年7月15日
Published Date 1977/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205418
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昭和22年に「保健所法」が改正,施行されてから,今年でまる31年目を迎える.その間に,終戦後の荒廃,朝鮮特需を機とする27年の日本経済の再興と保健事情の向上,20年代末から出始め,新たな環境問題として出現し,40年代まで猛威を振るった"公害"と住民運動の高揚,30年代に入ってからの保健所黄昏論の出現,35年を境に始まった高度経済成長の波,そして石油ショックを契機とした低成長への転換とそれに伴う"福祉見直し論"の出現など,さまざまな事態が去来した.今回,その30年の長きにわたって,一途に公衆衛生分野に生き,その中心的な役割を果たされてきた四氏に,その間の経験を回顧して,今後に残された公衆衛生の問題点を御指摘いただいた.
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