研究
某離島住民における梅毒血清反応陽性率の検討
土屋 真
1
,
佐藤 徳助
1
,
小野 敬
,
池田 雄治
2
,
関口 東一
1
,
佐藤 昭光
1
,
佐藤 タエ子
1
1宮城県気仙沼保健所
2宮城県衛生部予防課
pp.657-659
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203984
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
売春防止法施行以来,現在の性病予防法では性病の実態がつかめなくなり,顕症梅毒増加の傾向を指摘した報告1)などからも国民の不安が増大している.著者らは,さきに宮城県衛生研究所が県内医療機関より依頼されて実施した,最近のワッセルマン反応緒方法陽性者335名の定量成績を検討した2)が,緒方法陽性者の83.5%は抗体価が40倍以下にすぎなかった.そこで一般住民における実情把握の目的から,10年程前に梅毒血清反応検査と治療を行なった某離島住民3)に対し,このたび結核および循環器検診などの総合検診の一環として梅毒血清反応検査を行なったので報告する.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.