人にみる公衆衛生の歴史・7
北里柴三郎(1852〜1931年)—公衆衛生学の基礎
川上 武
1
,
上林 茂暢
1
1杉並組合病院内科
pp.578-579
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204346
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北里柴三郎を公衆衛生の歴史にとりあげることには,若い研究者にとって違和感がつよいにちがいない.その生涯や業績よりみれば北里はあくまで細菌学者であり公衆衛生学者のイメージにはほど遠い.
ところが,伝染病との斗いが日本の医学史の主要な課題であったのみならず,深刻な社会問題でもあった.したがって,公衆衛生学の基礎として細菌学は歴史的に重要な役割となってきた.
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