主張
サーベイランスの世界
曽田 長宗
1
1国立公衆衛生院
pp.430-431
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203922
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必要な不断の注意
およそ10年ばかり前,"奇病"というものが新聞・雑誌の話題に上ったことがある.いわく"ポックリ病"いわく"綿ふき病""水俣病""イタイイタイ病""あざらし児"などいろいろな病気があげられたが,そのとき筆者も求められて,奇病総論とでもいうべき随筆をつづらされた.
奇病なるものがめずらしい病気,不思議な病気で,ただ世間の興味をひくというだけのことでは筆者としても物足りない.奇病なるものは,われわれ公衆衛生関係者にはいうに及ばず,一般国民に対してもきわめて重要な社会的意義をもつものである.
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