特集 外因死の予防
自殺の実態—カウンセラーの記録
山崎 千春
1
1東京都総務局職員相談室
pp.269-273
発行日 1969年5月15日
Published Date 1969/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203872
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フランスの社会学者,Durkheimによると,自殺は"死者自身によってなされた積極的・消極的行為から直接・間接に生ずる死であって,しかも死者がこの結果の生ずべきことを知っていた死の場合をいう"と定義されている.
日本では,特に昭和30年に自殺死亡が急激な上昇をみせて世の注目をあびてきた.しかし,自殺の予防対策はたてられていない.したがって日本の自殺死亡統計は,予防手段の加えられていない自然の姿であるということができる.
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