私の保健所
保健所は苦情処理場
大串 章
1
1茨城県水戸保健所
pp.162-163
発行日 1968年3月15日
Published Date 1968/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203645
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"私の保健所"この題名には少々抵抗を感じたが,「公衆衛生」の編集室からの依頼で,必要にせまられて所内のそれぞれの担当者と仕事について対話をもつ機会を得た。他人とあまり距離をつくらない性分なので,日頃所内のだれかれとなく気やすく話し合いはしていたものの,この対話をもってみて,その重要性をあらためてしみじみ感じさせられた。
この対話によって,仕事そのものについてのお互いの知識をより深め,よりたしかなものにすることができたし,お互いに仕事に対する相手方の考え方も十分知ることができた。しかし一番うれしく,ありがたかったことは,各担当者の意欲が燃えあがりかきたてられたことであった。対話の間にみられた,彼らの目の輝きを忘れることができない。この対話に比べると現行の文書報告は,あまりにもかさかさとひからびた手段に思われてくる。
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