随想 明日を担う公衆衛生
星の光に想う
奈倉 道隆
1
1京都大学医学部公衆衛生学教室
pp.449-450
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203323
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夏の夜風に涼みながら,静かに空をみつめる。幾万とも数知れない星がまたたく広い宇宙,その宇宙の一角にあって,己の知らざる間に生を受け,己の欲せざる時に去っていく人間のいのち。……
神秘な星の世界への憧れが天文学の起こりであったとすれば,無病長寿の夢もまた衛生学の始めと考えてよいだろう。それらはときに数千年,いや数万年の歴史をもつものと思われる。
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