随想 明日を担う公衆衛生
健康で住みよい社会を実現したい
坂口 いく子
1
1長野県立公衆衛生専門学院
pp.448
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203322
- 有料閲覧
- 文献概要
保健医療にめぐまれない地へ,学院卒業生のわずかな者が,力強く足を踏み入れる。
彼女たちの意気込みにはたくましさを感じるが,一方地域の人達の要求してくるであろう多くのことを考えるとき,現在のままの保健医療のあり方ではどうしようもないものを感じる。第1につきあたるのは,医業との関係である。綜合保健活動が強く叫ばれている今日でもなお,現在の医療制度の中では,公衆衛生的に働こうとする保働婦活動とは一致しないものを持っている。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.