特集 社会保障と公衆衛生の接点をさぐる
ろんそう
社会保障・公衆衛生相互の問題点
医療保障を一本の柱に保障の公平明確化を
下野 修
1
1岐阜県厚生部
pp.386-388
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203283
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
社会保障の限界の公平明確化
社会保障は,その目的を達しなければならないし,ある程度の満足感を与えなければならないので,適時,応分の改正補正が行なわれ,拡大あるいは縮小されることがあっても,限界があるのが常である。現状は,拡大の望みにのみひきずられていく傾向がある。そこには,限界のないように思う反面,問題は多くなり,より複雑になる。常に受ける側からは拡大の傾向にあり,多く出した人も,それなりに多く回収したいと願う傾向が出る場合があり,さらに,平等と自由の拡大を念願する。公平になるように修正が行なわれるが,それはいつも後からが多く,何らかの限界がある。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.