レポート 沖縄の公衆衛生事情
本土に15年遅れた結核対策
景山
pp.340-342
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203267
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沖繩の公衆衛生事情はほとんど知られていない。そこで本誌は,2月19日(土),本土に留学され厚生省で研修を受けられている硫球政府厚生部の泰川氏,沖繩公衆衛生看護学院の教務で,国立公衆衛生院で研修を積まれていた前田氏,沖繩で公衆衛生看護婦(本土でいう保健婦)として活躍され,現在国立東京病院で看護婦として勤務されている宮城氏に本社においでいただき,公衆衛生問題,特に結核問題を中心にお話しいただいた。
沖繩は大きく分けて,沖繩群島,宮古群島,八重山群島(北部,中部,南部)に分けられ,その中に大小64の島々(うち有人島49,無人島15)をもつという地理的特異性がある。そのため,無医地区対策あるいは地域格差の問題など,公衆衛生上にも多くの問題点を抱えている。
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