特集 地区診断を診断する
論叢
地区診断の効用と限界
自然科学と社会科学の接点としての活用を
青井 和夫
1
1東京大学文学部社会学教室
pp.254-255
発行日 1966年5月15日
Published Date 1966/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203240
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「診断」といわれるものは,問題の発見→原因の究明→対策樹立→処置→結果の評価という5つのステップのうち「問題の発見」から「対策の樹立」に至る3つのステップを総括するものであるが,特に「地区」診断といわれる場合,そのねらいは次の諸点にあると思われる。
1)保健衛生問題には「社会現象」という側面があるという認識。直接的にはビールスと人間の身体との関係としてとらえられる問題にも,両者を媒介する社会的要因を究明しなければならない。
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