特集 地区診断を診断する
主題
地区診断とその論理の変遷—公衆衛生学の方法論の推移と活動の展開方式からの考察
田中 恒男
1
1東京大学医学部公衆衛生学教室
pp.247-252
発行日 1966年5月15日
Published Date 1966/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203237
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地区診断という用語が公衆衛生関係者の耳目をあつめてから,すでに相当の時日を経過した。しかしその変遷を史的に追究するほどの業績のつみ重ねなり,あるいは討論がなされたりしてきたかを考えると,必ずしも十分とはいえないように思う。したがって,現在の時点ではその史的考察を行なうより,地区診断の意味づけ・解釈をめぐって,いくつかの対立的見解が提唱当初からつづいたまま今日に至っている様相であるので,その整理をする意味合いから,論理の推移を通覧してみたいと思う。
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