高血圧管理/事例
死亡調査からみた高血圧管理について
桜井 勝男
1
1静岡県島田保健所
pp.571-574
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202911
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序
中枢神経系の血管損傷による死亡が,結核による死亡にかわって,わが国の死亡統計の首位を占めてから,中枢神経系の血管損傷を含む高血圧性疾患の管理が公衆衛生の分野において,重要な位置をしめるようになった。したがって第一線の保健所にあっても,これらの対策について,検討せざるをえぬ実情にある。
さて静岡県においては,昭和34年以来,県下4地区を指定し,高血圧集団検診を実施してきており,この成績については,高橋1,2)により報告されている。一方,同時に,前記の地域に居住するもののうち,高血圧性疾患により死亡したものについて,詳細な調査が行われている。すでにその成績については,高橋3)により報告されておる。また,昭和36年の成績も村上4)によって藤枝市の調査が報告されている。今回昭和36年の成績を検討することができたので,すでに発表されている34年度35年度の資料3,4)と比較検討し,調査成績の概要を報告する。
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