研究・調査・報告
周産期死亡に関する統計調査
緒方 ミサエ
1
,
森 寿恵子
2
1熊本大学医学部付属助産婦学校
2市立熊本産院
pp.644-648
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205444
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
我が国の周産期死亡率は近年漸減の傾向にあると報じられているが,しかしその改善はまだ充分な成果をあげているとはいえない。この周産期死亡に影響する因子は単に産科領域のみの問題ではなく,母子保健,社会的・経済的条件などの複雑な因子の背景があると思われる。臨床に携わる者としてこれらの因子を分析し,周産期死亡率の減少を計ることが極めて重要なことであり,今回私たちは当市立熊本産院の,過去10年間の周産期死亡に関する成績について調査を行ない,検討を加えたので報告する。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.