原著
精神障害者のリハビリテイシヨン—公衆衛生の立場から—第Ⅱ報精神病院でのV. R. S. の現況と将来
中島 元一
1
1岐阜県精神衛生相談所
pp.103-105
発行日 1964年2月15日
Published Date 1964/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202795
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V. R. は精神科領域では文字どおり職業的リハビリティションという意味で解釈されるものではない。そういう意味の分類からすれば,これは確かに医学的リハビリティションの一方向である29)。アメリカ等では病院以外にいろいろの施設があって,側面から病院のV. R. S. を容易ならしめているが,本邦においては依然として精神病院がV. R. S. を実施している中心的機関である。その地域での精神病院のあり方が精神障害者のV. R. をある意味で決定づけiている。ともあれ,このような現況下で,精神障害者に対するV. R. S. が病院内でどんな形でなされているかを調査した。
調査結果は,東海地区の精神病院のうちでV. R. S. をかなり積極的に行っている病院の昭和38年6月現在の資料から得たものである。
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