私はこう思う シンポジュウムをきいて
転換期にきた保健所
村田 謙二
1
1高崎市医師会
pp.48-49
発行日 1964年1月15日
Published Date 1964/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202782
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1.はじめに
シンポジウム参加会員が1000名をこえる会場の一隅に,この原稿を依頼された私は周囲を見渡して,更には,会の進行につれて発言する方々が何れも,都道府県衛生部若しくは保健所関係者であることに,当然であると思い乍ら,また一方疑問をもったのである。
従って,メモを取りつつ興味を感じた発言内容はというと,講師或は発言者がしばしば用いた「立て割り」行政機関の,上,下級職の方々のものではない。社会学の立場から講演された青井氏と,地域住民とのアプローチを長年月もっている石垣氏の講演或は質疑応答の間に述べられたことである(その表現の方法に問題はあっても,テーマの本質をついている)。
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