特集 社会医学(第4回社会医学研究会講演)
一般演題
在院に関する研究—長期在院患者について
吉田 寿三郎
1
,
赤尾 芙美子
1
,
岩佐 潔
2
,
津田 豊和
2
1国立公衆衛生院
2病院管理研究所
pp.571-573
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202738
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第3回社医研で発表した「在院に関する研究」の続きとして「長期在院患者」について発表する。なおその中間報告として,雑誌「公衆衛生」第27巻・第6号312頁に続報1を掲載したのでその概要を説明する。前回と同一某公立病院の昭和35年度疾病別退院患者票から,結核を除いた年間占床延日数1,000日を超える疾患の中から28病疾を抽出し,例外的に長期在院例と短期在院例それぞれ5%について病症内容を検討した結果,次の如き共通問題が在院日数を不必要に延引し,病床を無意味に占有していることを見出した。
1)入院頭初より治療見込みなきもの,2)入院中の治療前期の空白,3)入院中の治療終了後の空白,4)治療方針の不確立,5)入院中可避の合併症併発,6)看護要員不足による急性患者入院の拒否体制
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.