綜説
国民健康保険直営診療施設の公衆衛生活動に関する研究
小島 徳雄
1
1国民健康保険中央会
pp.302-311
発行日 1963年6月15日
Published Date 1963/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202672
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
医療施設が公衆衛生活動に対していかにとりくんでおり,保健所とどのような関係にあり,またこの活動に対してどんな意見をもっているかについての調査研究は,既に昭和34年度に病院管理研究所が主体となって行ったものもあるが,この間題の分折は従来ほとんど手がつけられていなかった関係もあって,まだ分析が十分なされているとは言い難い。
また全国的スケールでの大まかなアウトラインは明らかにされたとしても,地域毎あるいは特定経営主体の施設についても,つまびらかに実態をうきぼりさせることは,将来の課題としてとり残された。そこで特定の岩手県という行政区域において,しかも国保直営診療施設においては,医療施設の公衆衛生活動がどう行われどんな隘路や問題,また先進的なものがあるのか,これがわれわれの研究の分析視角であった,本調査は以下の要綱で行われたものである。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.