綜説
小地域における保健要請事項(health need)の把握に関する実証的研究
勝沼 晴雄
1
,
前田 和甫
1
1東京大学医学部公衆衛生学教室
pp.229-235
発行日 1963年5月15日
Published Date 1963/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202662
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I.はじめに
地域社会における住民集団の健康像を実際的な面から捉えることが,近来わが国においても地域保健計画,保健施設事業等,名称は種々あるが,公衆衛生事業を有効適切に実施するための基本的要件として,重視されるようになりつつある1〜3)。
健康像を現わす方法あるいはその尺度として,人口動態統計の内容をなすものを始めとして,特殊な年齢群にみられるもの(例・乳児死亡率),特定疾患の蔓延及びそれによる死亡,あるいは栄養・発育等生活に関連する要素の濃いもの等,その他多種・多数考案され報告されている。
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