原著
病原性大腸菌O-55による集団下痢症
田村 利勝
1
,
白石 圭四郎
1
,
秋葉 亭
2
,
富沢 功
2
1札幌市中央保健所
2札幌市厚生病院
pp.704-705
発行日 1961年12月15日
Published Date 1961/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202474
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まえがき
病原性大腸菌については近年多くの業績がみられ,特にKauffmannらにより血清学的分類がなされて以来,流行性乳幼児腸炎由来菌としてその病原性が脚光を浴びるに至つた。
しかし北海道においては病原性大腸菌に関する報告は少なく華岡の大腸菌0-55による乳幼児下痢症の報告1)と,札幌市厚生病院(旧円山病院)に細菌性赤痢として入院した0-124による下痢症の報告2)3)4)をみるに過ぎない。
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