名誉会員をたずねて・1
藤原九十郞先生をたずねて
丸山 博
pp.563-567
発行日 1961年10月15日
Published Date 1961/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202447
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丸山 まず長崎医専時代のことからお伺いしたいと思いますが。当時の学校の様子,それから京大の衛生にはいるまでのことも。
藤原 長崎での衛生の先生が吉永福太郎先生でこの方が京都から来ておられた。また京都松下禎二先生が長崎医専出身であつた。そんな関係から卒業後すぐ京大選科に入り松下教室で衛生--実際は微生物,免疫学を学ぶようになつたんです。ところが戸田正三先生が外国留学から帰られて(大正5年)松下先生の方は微生物学教室となり,新たに戸田先生によつて衛生学教室ができて(大正6年)その時助手にしてもらつて2年間戸田先生の下で指導を受けた。大正8年に京都市の衛生技師となり,水道課の上水試験も兼ねてやりまして,その間に京都市立衛生試験所を創設しまして,これが大正9年のはじめにできて初代所長ということになつたわけです。
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