原著
九州,北海道等の炭鉱従業員寄生虫相の比較研究(第8報)—北海道大夕張地区の寄生虫相の特徴と各寄生虫卵の越冬状況
佐々 学
1
,
白坂 龍曠
1
,
三浦 昭子
1
,
魚谷 和彦
1
,
雨宮 義文
1
1東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
pp.498-503
発行日 1960年9月15日
Published Date 1960/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202315
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われわれは1956年10月から九州,北海道などに散在する三菱鉱業の諸事業所に属する従業員及びその家族の寄生虫相の調査研究を行い,第7報までに報告したような成果を収めた。今回はとくに寒冷積雪地において孤立した生活を営んでいる大夕張炭鉱を対象に,塗抹・浮游・培養の3法併用による集団検便を行い,その成績と対照した現地の環境調査,冬季における各寄生虫の越冬試験などを行つて興味ある成績をえたのでここに報告する。
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