原著
九州,北海道等の炭鉱從業員寄生虫相の研究(第3報)—ブロムナフトール剤及びピペラジン剤による駆虫成績
佐々 学
1
,
林 滋生
1
,
徳力 久二郎
1
,
白坂 龍曠
1
,
三浦 昭子
1
,
佐藤 孝慈
1
,
高田 敦徳
1
,
若杉 幹太郎
1
,
福井 正信
1
,
長田 泰博
1
1東京大学伝染病研究所寄生虫研究部
pp.206-210
発行日 1958年4月15日
Published Date 1958/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201953
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我々は1956年10月より12月末にかけて三菱鉱業健康保険組合に所属する九州,北海道などの炭鉱従業員約3万人につき,検査材料を東京の研究室に輸送し,これに塗抹法,飽和食塩水浮游法試験管培養法の3法を併用する寄生虫検査を実施した成績を報告した1)。その後1957年3月に全地区ほぼ一斉に鉤虫及び蛔虫保有者に対して,それぞれ1-ブロモ,ナフトール(2)(オーミン・富山化学製)及びピペラジン・ハイドレート(ベキシン・田辺製薬製)を用い,集団駆虫を実施し,さらに凡そ2カ月目に再び前回と同様の3法併用検便を行つてその陰転率をしらべたので,その成績をここに報告する。
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