原著
九州,北海道等の炭鉱従業員寄生虫相の比較研究(第9報)—北海道の3炭鉱について
佐々 学
1
,
林 滋生
1
,
三浦 昭子
1
,
白坂 竜曠
2
1東京大学伝染病研究所寄生虫研究所
2東京女子医科大学寄生虫学教室
pp.209-210
発行日 1963年4月15日
Published Date 1963/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202659
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この調査は我々が1956年以来,三菱鉱業健康保健組合の炭鉱従業員とその家族について寄生虫相の研究をつづけてきた一部をなすもので,1959年10月より約3カ月にわたり北海道の美唄・茶支内,芦別の3炭鉱支部の従業員と家族を対象にした成績を集計した。
検査方法は第1報に述べた術式に従い,各支部にて集荷した便を急行貨物便で東京の研究室に送り,その職員および東大医学部学生などによって塗抹(材料約10mg),浮游(約1g),試験管培養(約0.5g)の3検便法を同一の材料について併用したものである。その成績についてはいろいろな面から集計を行なって検討したが,そのうちとくに疫学上興味ある所見について記すことにした。
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