座談会
公衆衛生活動と開業医
野津 謙
1
,
橋本 道夫
2
,
岡田 貫一
3
,
丸山 正
4
,
小宮山 新一
5
,
川口 金次郎
6
,
田村 清
7
,
田辺 正忠
8
,
高橋 政子
9
1川崎市野津診療所
2厚生省公衆衛生局保健所課
3日本橋保健所
4埼玉県丸山病院
5川崎市高津保健所
6埼玉県春日部保健所
7横浜市田村診療所
8早稲田診療所
9桜山診療所
pp.197-210
発行日 1960年4月15日
Published Date 1960/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202263
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開業医と保健所の対立
編集部 きようは,公衆衛生活動と,診療所との関係をとり上げて,これから両者の間の関係が,ある意味ではできている時でもあり,ある意味では別な発展も考えられるというような時期に当つておりますので,公衆衛生という雑誌を舞台として,この問題をとり上げて徹底的にお話し合い頂きたいと思います。
野津 最初に歴史的な過程から申上げますと,昭和25年の秋に,われわれ保険医療に携わるものが,健康な社会を作り出すという目標に向つて努力しなければいかんというので,有志が相寄つて研究会を始めたわけなんです。「健康社会建設協会」と称して,そこで,毎月いろいろな検討を始めたわけなんです。ですけれども,1〜2年するうちに保健所の保健婦さんがやはり同様な目標に向つてやつていきたいということで,医者の仲間へ保健婦の仲間が合流し,毎月熱心な研究を始めたのです。
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