医師会の動向
開業医に重視されてきた公衆衛生活動—注目される日本医師会・第1回健康教育講座
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pp.44-45
発行日 1963年8月10日
Published Date 1963/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202901
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〈地域を対象に衛生教育活動を〉
開業医家が地域社会の保健活動にとって大切な役割をしめていることは今さら言うまでもないことである.しかし,今まではともすると患者の治療においまくられて,じゅう分地域活動をすすめてゆく余裕もなかったといってよい.現在でもその実情は変らないが,日本医師会の最近の動きは,公衆衛生活動における医師(開業医家)の役割を強調し,できるだけ活発な展開をするよう全国の会員によびかけている.その為もあってか,すでによく知られているように,大阪府とか横浜市,高崎市その他いくつかの府県で見事な成果があげられてきた.日医ニュース(日本医師会広報紙)によれば,このような活動は地区によってきわめてムラがあり,さらにその活動を推進する必要があることを示唆している.その活動は医療技術を生かした集団検診やら健康相談事業だけでなく,地域その他の集団を対象とした衛生的教育活動も加えられる必要があるとの判断から,昭和38年7月6,7,8日の3日間都道府県医師会の代表(主に公衆衛生担当理事もしくはその代理)を集めて,健康教育指導者講習会が日本医師会館(東京・お茶の水)でひらかれた.
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