原著
攪乱予防装置を附した屎尿槽の消化機能に関する研究
田波 潤一郎
1
,
長島 恒義
1
,
北原 漠
1
,
平沼 博
1
,
寺島 一郎
1
,
中村 和義
1
1千葉大学医学部衛生学教室
pp.49-53
発行日 1957年3月15日
Published Date 1957/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201799
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緒言
消化槽の連続投入に於ける安全化の問題で,常に困難を感ずる点は,生屎尿の順次添加による病原体及び寄生虫卵の混和拡散による早期逸脱である。
この点は細長い筒状のタンクに於てその長軸の略中央部から徐々に生屎尿を投入し,上方から脱離液を,下方から消化汚泥を常に一定の比率を以て排出して行けばほぼ解決される問題であるが,実際問題としてはこの条件を充すほどの細長い消化槽は経済的に,又加温その他の設計上の点から不可能である。
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