特集 最近の栄養問題
隨想
新中國の医学教育見たまま
二戸 源治
pp.30-33
発行日 1953年10月15日
Published Date 1953/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201274
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私どもは子供のころから現在の新中国を「支那」と呼び,中国人を「チヤンコロ」といつて軽蔑することを教えられてきた。しかし1949年10月,新中国が建設されてから,わずか3カ年あまりの間に政治,経済並に文化の各方面にわたつて,驚くべき大変化を起しています。世界的に有名な植民地であつた「支那」は,今やソ連の次に位する程の民主主義の独立国として,世界中の民主主義国家から,その独立を認められているばかりでなく,非常に敬愛されるに至つたのです。独立後わずか3,4年の間に,何故このような進歩,発展をとげたかという理由は又別の機会に研究するとして,私は現在の中国のありのままの姿について,しかも医科大学の教育の状況について,私の知つている範囲でかいて見たいと思います。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.